第1章 静寂とはじまり
「いずれにせよ、その女を見たからにはお前らには死んでもらう」
「カチッ」
ブリタニア軍人は銃のセーフティーバーを解除し、ルルーシュのこめかみに強く押し当てる
『やっ!!やめて!彼を!ルルーシュを離して!!』
(ルルーシュ?)
「待って下さい!!」
一人の軍人が前に出てヘルメットを脱いだ
「殺さないで下さい!」
「彼は⋯彼は、僕の友人なんです!」
翡翠色の瞳をしたルルーシュと同い年くらいの青年が声を荒げた
「スザク!?!?」
ルルーシュは驚きを隠せない
「お前⋯なんで⋯軍隊なんかに⋯」
ブリタニア軍なんかに⋯
「枢木スザク、名誉ブリタニア人が上官に命令する気か」
「違います!そんなつもりでは・・・」
「上官への無礼は極刑に値する・・・だが特別に許そう、その代わり・・・」
上官はスザクにルルーシュに押し当てていた銃を差し出した
「これでそこのお友達とやらを射殺しろ、女もだ」
『!!』
なっ!!
そんなこと・・・スザク・・・!!
ルルーシュの頬に緊張の汗が流れる