第2章 ◆Dear◆(妹サイド)

晴れの舞台でサプライズ的に渡すっていう計画はことごとく失敗。披露宴は子供が生まれてからやるらしいけど、まだ日時がハッキリ決まってるわけじゃないし、仕方なく私の部屋で大事に保管してるんだけど…

何だかもう、全部が宙ぶらりんな感じ。


そもそも、結婚だって私は全然めでたいだなんて思ってないんだもの。だから“お祝い”っていうのも違うかも…とかウダウダしてたら、姉様オメデタだっていうし！ホントにビックリした。だって


いくらなんでも早過ぎでしょ！？

でも、それでもうホントにわからなくなって。赤ちゃんできちゃったらもうどうしようもないっていうか。あっちの家に完全に取り込まれたっていうか。後継絡みで無理矢理なんじゃ？とか…。真相はわからないけど、姉様の気持ち考えたら、型通り喜んでいいのか、お祝いしていいものなのか、ドツボにはまっちゃって…。