第2章 ◆Dear◆(妹サイド)
「というわけですので。このプロジェクトの結末を見届けられなくて大っ変残念ではありますが…。残りのミッションは美羽お嬢様おひとりで、よろしくお願いいたします」
「~~~~~」
「ご健闘お祈り申し上げておりますゆえ。遠いとお~~い空の下で♪」
「~~~~~~」
~~~~とりあえずムカつくッ!その顔がッ!!
「…ま、時期なんて関係ないですよ。美羽お嬢様からの贈り物なら、いつでも喜んでくださいますって」
「そんなのわかってるわよ!でも、今回のは特別なモノなの!散々言ってるでしょ?好きでもない相手のとこに、行きたくもない家に嫁いだ姉様への――」
「あ。申し訳ありません、私この後所用がありますので。失礼」
「ちょっ…櫻井ッ?櫻井ッ!!!」
……
…
人の話中座してサクッとどっか行っちゃうしっ!何なのホント!!
結局取りに行ったわよ、私が!披露宴延期になっちゃったけど、さすがに何度も期日を変更するのも面倒だし、指定してた一昨日、自分で、受け取ってきたわよ!ひ・と・り・でッ!!