• テキストサイズ

【S】half a year(気象系)

第2章 ◆Dear◆(妹サイド)



「でも、うん。ホントいい人よ。わりとマメにメールくれるし。こないだも【大物釣ったよ!】って」
「…お絵かきしてるんじゃないの?」
「釣りと半々?」
「…なにそれ」

やっぱダメじゃない!遊んでるだけでしょ、それ!!

「メールの二日後くらいに、その大物が屋敷に届いて。見た目すごいカラフルでビックリしたけど、みんなで美味しくいただきました(笑)」
「はあ…」


いいの、そんなんで。大丈夫なの?会社…。


「…カラフルって、どこ産の魚?沖縄?」
「ううん。どこか南の方の…。ナンだっけ。聞いたけど忘れちゃった。ナントカ諸島のナントカ島産(笑)」
「…」




ハッ

「姉様が妊娠してるの、知ってるんだよね?旦那様っ」
「うん。私は帰ってくるまで黙ってようかと思ったんだけど、お義母様が早々に報告しちゃって。さっさと戻って来い!って」

それは当然でしょ!

「つわりもひどかったし、披露宴延期してもらうことになったでしょ?それも一緒に伝えたの」
「うんうん」
「そしたら彼、なんて言ったと思う?『いつ産まれるの?あ、じゃあ、産まれるまでには!ゼッタイ帰るから!』って(笑)」
「・・・」


ホントにだいじょーぶなの、その人!?

/ 59ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp