第1章 どうして
あれから、1年――――。
ニュースでV6を見ても、私はもう涙は流さなかった。何故なら・・・。
「ギャーギャー」
**「んー?お腹空いちゃったかなぁ?おいでぇ、いいこいいこぉ」
そう、私は、准一から、大切な贈り物を貰った。
最初で最期の贈り物。新しい命―――。
准一もきっと幸せな生活を送ってる。でも私は多分、准一の何十倍も幸せだ。
この子が大きくなったら、パパの話はなんていおう?
時々考えるけど、
私は忘れない。忘れることなんてできない。
でも、この子がいてくれるから、私は生きていける。
Can't forget, but I'm so happy.