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【王馬小吉】出演者達に休息を(ダンロンV3)

第4章 大嫌いなサンタクロース




























「じゃあ逢坂ちゃん、また明日ね!」
『うん、気をつけて帰って』


元気を取り戻した王馬を見送って、温かい家に入る。
キーボのメンテナンスの続きをしながら、また考えるのは王馬のことだった。












初めて王馬に触れたあの日。
眠りにつく直前、彼は逢坂に手を伸ばした。
あの仕草が、安心感を求めていたからだとしたら、逢坂は曖昧な態度をとることで、王馬をどれだけ不安にさせてきたのだろう。


(……なんで離れないのかな)


それでも、いつも逢坂の側にいる王馬。
もし「オレが側にいるからね」というあの言葉を嘘にしないように、多忙な中、頑張ってくれているのだとしたら。


(………あーもー、考えたくない)


自分のことで精一杯で、王馬の気持ちなど考えないようにしていた。


(………でも、考えなきゃ)










失いたくないのなら










手放したくないのなら










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