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【王馬小吉】出演者達に休息を(ダンロンV3)

第17章 押しつけられた隠し事




「んもー静かに!!張り倒しますよ!!まだ星さんの方が協調性があるので、王馬さん2抜け!!」
「やったー!」
「ちょっとは悲しめよ!!」






男子バレー
天海、獄原、最原、真宮寺、星、百田






と記載された黒板を見て、キーボがまたくるりと逢坂を振り返り、無言のままに逢坂から頭を撫でられた。


「さて!ではあと卓球ですか、これは男女各1チームずつダブルスのトーナメント形式でやっていくものなので、男子チームはキーボさんと、王馬さん!女子チームは、3人のうち1人だけ一抜『ハイ!!!』逢坂さんそんな俊敏さを今までなぜ隠してきたのか伺いたいですが許可します!女子チームは、赤松さんと入間さん!!」
「異議あり!!」
「はい赤松さん!!」
「雪は去年も近年稀に見るハイスピード挙手で体育祭の全種目の選抜から外れ逃げ果せるという偉業を成し遂げています!そんな彼女にまた今年の体育祭で誰よりも退屈な待ち時間を与えるのはどうかと思います!」
「許可します!では女子チームは赤松さんと、逢坂さん!」
「ええっ、オレ様が抜かれた!?なんで!?」
『お言葉ですが裁判長、赤松さんは自分が卓球の競技に興じたくないが故にそのようなことを』
「彼女、ものすごく眼を輝かせてるヨ」
「なるなる〜、楓は雪と体育祭出たかったんだねぇ〜」
『…………』


キラキラとチワワのようなつぶらな瞳で振り返って見つめてくる赤松の視線に負け、逢坂が口を閉じた。


『…悔しいが可愛い…』
「雪…!」


一緒に頑張ろうね!
パァッと笑いながらグッと両腕でガッツポーズをしてみせる赤松を見て、逢坂は携帯を構えたい衝動に駆られた。


「えーちょっと待ってよ、オレとキー坊は卓球やんなきゃいけないの?被ってたって誰か別の人やればいいじゃん」
「ダメです!出来る限り全員参加を目指すのが体育会の方針なので!」





卓球

男子
王馬、キーボさん
女子
赤松、逢坂






心の距離が開いていくばかりです、と逢坂に黒板を指差しながら悲しげな報告をしてくるキーボに、王馬が「そんなの錯覚だよ、ロボットには心なんてないんだから」なんてトドメを刺した。



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