第2章 超高校級のロボット博士
「……それ…オレが信用ないって周りの人に思われてるってこと……?ひどいよ…オレはただ、狛枝ちゃんの嘘に赤松ちゃんが馬鹿の一つ覚えみたいに騙されるのを防ごうとしただけ、なの、に……うわぁあああああああああん‼︎‼︎そんな言い方はひどいよぉおぉおおおおお‼︎‼︎‼︎」
「ひ、ひどいのは王馬くんだよ!私はたしかにピアノバカだけど、口は軽くないもん‼︎‼︎」
王馬は顔面をくしゃくしゃにして大量の涙の滝を発生させていたが、赤松の反論にパッと泣き止んだ。
「あー泣いたらスッキリしたー。でもオレと逢坂ちゃんが一緒に帰ったり寄り道したりしてるの、色んな人に話してるでしょ?」
「い、色んな人にって、「あの二人って付き合ってるの?」って聞かれるからそういうことはしてるみたいだねって答えてるだけで…!」
「もー変な妄想やめてよね。オレと逢坂ちゃんはただの大大大親友なんだから」
「大大大親友ってだけですごいと思うけど…」
「どうして?まぁ赤松ちゃんは、三年一緒に居たのに親友止まりだからねー、オレに嫉妬しちゃう?」
「嫉妬っていうか…もうこの話はいいでしょ…狛枝先輩も触れ回ったりしないから安心してください!私は…その、応援できるかは別だけど!」
「うん、赤松さんはきっと別の人を応援したいんだよね。バカにしないでもらえるだけで十分だよ」