第6章 乗せられて
「ん、ん.....背中...ゾクゾクする...」
「ゾクゾクだけ?」
「ぁ.....ビリビリ...する...。
ん、ぅ...力が入っちゃう.....あ...」
「そう。
じゃあそのまま僕に委ねてて」
波瑠の言葉に、ニヤリと口角が上がる。
「早く動かすよ、痛かったら言って」
「あ、ん、んん、ん」
波瑠の腕が空を切る。
「僕はここだから」
空ぶったその腕を自分の首に持っていく。
波瑠はその首をぎゅ、と強く握る。
「あっ、あぁ、あっ」
波瑠が声を抑えられなくなって来ている。
本当ならもっと聞いていたいけど、でも流石にそうはいかない。
他の誰にも聞かせたくない。
これ以上声を出させないようにする為に、波瑠の口を塞ぐ。
「んっ、んっ、んんっ」
ギリギリ...とジャージ越しでも分かる程に波瑠の腕に力が入る。
少し、痛い。