第6章 乗せられて
唇を割り、舌が入って来る。
「んぅ.....」
「声だけ、抑えて。
一応誰が来るか分からないから」
「う...ん」
確かにそうだ。
いくら人が滅多に来ないとはいえ、ここは学校なのだから。
いつ誰が通りかかってもおかしくない。
キュ、と口を横に結ぶ。
「そう、我慢してて」
蛍の舌は首筋を這い、その手は下腹部のジャージを器用に脱がせていく。
「ん.....ん...」
首筋に生暖かい舌が触れる度、背筋にゾクゾクと電気のようなものが走る。
「ぁ.....っ...」
「ちょっと抵抗しないでね」
「え...?」
蛍の言葉を疑問に思い目を向けて見れば、太ももの辺りに顔を寄せている蛍が居た。
「け、蛍?」
「大丈夫。
したことはないけど、力抜いてて」
「え?あっ...」
ペロリと舌が下腹部に触れた。
「だめ...恥ずかしい.....」
その行為を直視出来ず、顔を手で覆う。