第1章 オフ会しようぜ
そのまま頭を支え、後ろに押し倒す。
「蛍...?」
なんの抵抗もなく倒れた波瑠は、トロンとした表情で上に居る僕を見上げている。
「気持ち良かった?
目がトロンとしてるけど」
「気持ち良い...」
「そっか」
そのまま耳に口を添える。
「耳、弱いんだったよね」
囁き、息を吹き込む。
「ダメ...」
背筋を抜ける快感に身体をよじる波瑠。
耳たぶや軟骨をを舐め、噛みつく。
舌を動かしながら波瑠が反応を強く示すところを執拗に攻める。
「ぁ...は.....ん...」
普段、動揺せず、凛として人に指示を出す波瑠が。
女子バレー界で「クイーン」と呼ばれるあの波瑠が。
僕の下で、快感に震え、可愛らしい声を上げている。
たったそれだけの事実でも僕自身に熱が籠る。
いつもの波瑠からは予想出来ない、僕だけが知っている顔。
興奮しない訳がない。