第4章 スペシャルメニュー
「お。
来た来た。
こっちだ!研磨!彼女ちゃん!」
「...クロ」
黒尾さんが手を挙げている。
「皆今中で水分補給してる。
お前らもしとけよ」
「分かりました」
それを伝える為か、場所を分かりやすくする為か、外で待っていてくれたみたい。
「黒尾さん」
「ん?」
「わざわざありがとうございます、待っていただいて」
「おう、気にすんな」
体育館の中に入り、仁花からドリンクを受け取る。
「え、私も良いの?」
「うん。
烏養さんが渡してくれって...」
「そっか。
ありがとう、貰う」
スポーツドリンクで渇いた喉を潤す。
「お疲れ〜、波瑠ちゃん」
「ありがとうございます。
あの、1つ聞いても良いですか?」
「良いよ〜」
「前回の時に居た新しいマネージャーさん、今日来てないですよね?」
「あ〜.....あの子ね、辞めちゃった」
「え?
あ、すみませ...」
「い〜のい〜の。
ちょっと事情があってね、こっちおいで?」
白福さんに手を引かれ、隅に移動した。