第1章 オフ会しようぜ
1回ぐらいイカせてあげられれば良いんだけど。
それも僕の技術じゃ難しいか。
「ん...ぅ.....」
クタリ...と波瑠の身体から力が抜けた。
「おっと」
「蛍...」
「波瑠、平気?」
「うん、大丈夫...」
蕩けた顔でふにゃりと笑う。
普段見せない笑顔に、また胸が高鳴る。
どれだけ僕の心を翻弄すれば気が済むのさ。
波瑠の身体を抱え、ソファーに寝かせた。
「そこに座ってなよ。
皿洗いは僕がやるから」
「ん...ありがとう」
「終わったけど.....て、波瑠?」
返事がない波瑠に疑問を抱き、ソファーに目を向ける。
「...寝てる」
手脚を伸ばし、無防備に眠っていた。
スースー...と安らかな寝息を立てている。
今日は色々と無理させたしね。
「...おやすみ」
頬に軽くキスを落とし、髪を撫でるとソファーの近くの床に腰を下ろした。