第4章 誘惑・・・? *五月*
『…ッ!?つ…鶴さん!?何するんですか!?』
あまりに突然なことであたしは鶴さんを突き飛ばして彼から離れた。それでも、鶴さんはあたしのことを見つめたままとても楽しそうだった
「ハハ、ずいぶん驚いているな。」
『驚きますよ!!なんでいきなりキスなんて…』
「キス…?あぁ、お前の生きていた時代はそういうのか?」
『は…はい、平成はキスです…ってそんなことはいいんです!!』
あたしはこう見えて、江戸から平成までの世を刀で生きてきた身だから平成の言葉もよく知っているが今はそんなことよりも鶴さんがキスしたことについてだ
『なんで…いきなり…?』
「いやなんでも何もねえだろ、いずれは誰かにされてるだろうし」
『なっ!?何言って…』
「だってよ、お前はこんなに可愛いんだから。ここにいる俺以外の連中だってきっと狙ってる。だから、誰かにとられる前に取っちまおうってな」
平然とそんなことを言う鶴さんを呆然と見ていたら、また鶴さんが目の前に迫ってきた。話している最中もすごく自然な流れであたしの頬を触った
『ちょ…触ら…ッ!』
「そうやって拒否をされると尚更いじめたくなるなんて…人の感情っておかしなものだな。」
『おかしいと思うならやめ…んッ!?』
頬に触れていた手が突然あたしの後頭部に回り鶴さんの方に引き寄せられた。そのまま鶴さんがあたしの口に吸い付いてきた
『んん…ん、ふ…ぁ』
「…可愛いな、冴姫」
キスのせいで頭がぼぉっとしてしまっているから鶴さんがあたしの体に触れていても抵抗することができなかった
でも、鶴さんがあたしの着ている甚平の胸元を開こうとしたときはさすがに抵抗した
『ちょっ!?何処に手を…ッ』
「…思ったより小せえな」
『失礼な!!』
甚平の中に手を入れあたしの・・・お世辞にも大きいと言えない乳房に触れた瞬間そんなことを言う鶴さんに一発平手を食らわせたけど、鶴さんはそんなことお構いなしに触り続ける