第2章 初内番
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あいつの部屋を出て自分の部屋に戻ると、いつの間にか国広がいた。いつの間にか手入れも終わってたのか・・・
「あっ!!兼さん!!遅かったね」
「あぁ・・・あいつにつかまってた」
「あいつって、桜華切さん?」
「…あぁ」
国広を通り過ぎて座布団の敷いてあるところに座ると、国広がすぐに近づいてきた
「で?桜華切さんとどんなお話ししたんですか?」
「えっ!?なんもしてねえよ!?ただちょっと手入れを…」
「手入れ!?どんな!?」
「だから普通のだよ!!!」
なぜか興味津々の国広と話していると、襖が開いて何してんの?と言わんばかりの清光と俺達の行為に疑問を持つような目で見てきた安定が入ってきた
「2人とも何しているの?」
「聞いてください2人とも!!兼さんったら桜華切さんと…」
「だからなんもねえって言ってんだろ!?」
国広が余計なことを言う前に止めたけど、安定の方は興味津々だった。でも、清光の方はフーンとした様子だった
「…加州さん?」
「…冴姫確かにいいけどね、敵多そうだから気を付けなよ」
そう忠告のように言って自分の部屋に戻っていった
国広の話を聞きたそうな安定もすぐに出て行った
・・・今の清光の言葉、意味はよくわからなかったが納得できないことではなかった