第2章 初内番
次の日・・・
『ん…』
目を開けると、初めて見る和室の天井が広がっていた
昨日は太刀の皆さんとお茶をした後は、普通に夕食をとり早めに寝た。その際、今日も刀剣が1人顕現されるらしいからそれと一緒にあたしの歓迎会をすることになったらしい
『ふぁぁ…さてと、準備しないと長谷部の奴に怒られるからな』
布団をしまい、着ていた浴衣のひもをほどきながらクローゼットの中を漁る。
すると、廊下から誰かの足音が聞こえてきた
「おはよーございます!!冴姫姉ちゃん起きてますか~?」
『あ、乱ちゃんおはよう。早いね』
「待ちきれなくて早く起きちゃった♪」
えへへと笑う乱ちゃんは、やっぱり普通の女の子よりも可愛いと思う。
そんなことを考えながら、クローゼットにしまってる甚平を部屋に並べた
「わぁ~♡」
『可愛いでしょ?乱ちゃんには、この大花柄のピンクとかに合うんじゃない?』
そう言いながらピンクの甚平を手に取るが、乱ちゃんが手にしたのは・・・
「ボクこれがいい!!」
『小花柄?あぁ、これもいいね!…あ、これね』
と、あたしはまたクローゼットの中を探った。、かなり奥にあった甚平を見せた
「えっ!?同じ?」
『うん、色違い!!そっちがピンクで、こっちは赤。…お揃いにしよっか?』
「うん!!!」
部屋でキャアキャア言っていると、シャンシャンと言う鈴の音が本丸中に響いた。
『あれは?』
「朝礼の合図だね。早く行かないと長谷部さんに怒られちゃうよ!!」
『うげ…長谷部か~。急いで着替えよ。あ…あとこれ』
「えっ?」
『どうせお揃いにするなら、髪型もお揃いにしよ♪』