第14章 夏祭り!
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『ふぅ…』
夏祭りから帰ってきて、お風呂に入ってから本丸内をゆっくり歩いていく
「あっ!お姉さん!!」
『あぁ、秋田君。みんなまだ寝てないの?』
「主さんが買ってくれた花火をやってるんです。お姉さんもどうですか?」
庭先を歩いていると、短刀達が庭で花火をして遊んでいた
それを他の刀剣さんたちが見ていた。主にお酒を飲みながら・・・
『あたしはいいや、疲れちゃったし』
秋「そうですか。」
厚「えぇー、姐さんも遊ぼうぜ!」
乱「そうだよ、花火きれいだよ!」
短刀達がそういう中で、あたしは彼らを見守っている一期さんに目をやった。一期さんも寝間着用の浴衣に着替えて彼らを見ていた
「おねえさん?」
『えっ!?』
いつの間にかあたしの右手を今剣ちゃんが握っていた
『あ、どうしたの?』
「…なつまつりにいってから、一期一振さんとなにかあったんですか?」
『えっ!?いや…なんでも?』
さすがに一期さんに好きな人がいるなんて言えないからね・・・黙ってないと・・・
「ふーん。」
そういって、今剣ちゃんは少しむくれて奥の部屋に入っていった。
彼が何を思っていたのかは分からなかった
ただ、ものすごく嫌な予感だけはこの時強く残った