第12章 好意
『んんん!!』
「ッハハ、いい反応だな。」
『つ…鶴さんもうやめてください!!』
「おっと!」
ついにあたしが抵抗したものだから、ようやく鶴さんはあたしから離れた。
「おいおい、どうした急に。別に初めてじゃねえだろ?」
『あ…あたし』
もう言ってやろうと思った
あたしには好きな人がいると。そう言えば諦めてくれると思って
『あたし、好きな人がいるんです!!』
「・・・。」
そう叫んで鶴さんの顔を見ると、鶴さんはポカンとした顔をしていた。相当驚いているのかと思ってさらに言葉をつづけた
『あの…だから、こういうことは…』
「知ってるぞ?」
『…は?』
「誰に好意を向けているかは知らんが、お前が誰かを慕っているのは分かる。だからこそ、そのお前の心に入り込まねえとな。…力づくでも」
と、一度離れた鶴さんは今度はあたしを抱き上げて周りをキョロキョロ見始めた。「まぁいいか」と言って向かったのはサウナ室。主ちゃんが好きなミストサウナと刀剣達が好きなドライサウナとがあるが、鶴さんはミストサウナの方に入った
ジメっとした空間にある階段状の座り位置の上に降ろされたあたしの上に覆いかぶさるように鶴さんが乗ってきた。そのまま深いキスをしてきた
「お前が誰を好きかなんて知らねえ。そこに誰かがいるなら、俺がそこに入ってやる。」
『やっ…鶴さん、やめてくださいッ』
「…なぁ、なぜそこにいるのが…俺じゃないんだ」
凄く悲しそうな怒っている様な声があたしの絵に降り注いだ
そこ表情もまた、どこか悲しそうな・・・
『あっ!!』
鶴さんの顔を見ていた瞬間、足の間に何かが触れる感覚がした。触れただけの感覚は徐々にあたしの中に入ってきた
「まぁ、そこに入り込むなんざ造作もねえけどな。」
『い、やぁ…』
「なぁ…冴姫」
あたしの名を呼んだ瞬間、鶴さんは急に動き出しあたしの一番深い部分を刺激した