第9章 初遠征
『ただいまー!!』
本丸に返ってくると、みんながお出迎えをしてくれた
すると、みんながあたし達を見てニヤニヤしている
秋田「膝丸さん、冴姫お姉さんと仲良しになったんですね」
乱「いーなー。僕もお姉ちゃんと手をつないで現代遠征したかったな」
と、粟田口の子達がそう言ってようやく気が付いた
あれ以降もあたしと膝丸はずっと手をつないでいたものだから、あたしはいいとして膝丸は顔を真っ赤にしてあたしから離れた
「ふふ、良かったね弟。冴姫とでーとができて」
「あ…兄者!!」
「じゃあ、この源氏パイでも食べながらどんなでーとをしたか聞かせてもらおうか」
「お、楽しそうだな。俺も混ぜておくれ」
「では私も付き合おう」
と、髭切様と一緒に三日月さんと小狐丸様に連れていかれた膝丸を横目にあたしは皆に頼まれていた品を渡していく
『主ちゃん、買ってきたよ。ケーキ』
「わぁ~ありがと~♡ねん〇んやのバームクーヘン久しぶり~♡
そういえば冴姫、なんか危ないことなかった?」
『うん、大丈夫だったよ。多少変なのに絡まれたけど皆さんに助けてもらったから』
「へぇ~それで膝丸と手をつないで帰って来てたと?」
切り株に似たお菓子をほおばりながらニコニコする主ちゃんだったが、あたしにはそれの何がおかしいのかが分からなかった