第9章 初遠征
『ん…』
外が慌ただしいと思い、目を開けると自分の部屋だった
記憶を巡らせて、いつの間に寝てしまったかを思い出していく
「んん…」
自分の横で何かが動いた
・・・そこではっきり思い出した
そうだ・・・あたし昨日小狐丸様と・・・
昨日の行為を思い出してしまい恥ずかしくなったあたしは、急いで布団から出ようと掛布団を剥いだ
すると、クンッ!と後ろに引き寄せられた
「どこへ行くのだ…?」
『あ…小狐丸様…おはよーございます…』
虚ろ気味に目を開けている小狐丸様が、あたしの腕を掴んでいた。何も着ていないあたしの裸体を見て小狐丸様はフッと笑った
「朝からとても良い眺めだな。お主の美しい様を見ながらの目覚めとは…」
『なっ!?これは…』
「それとも…朝から誘っておるのか?」
あたしの顔に手を伸ばしながら近づいてきた小狐丸様が、頬に軽くキスを落としながらそんなことを言う
パァン!!!!
いろんな気恥ずかしさが相俟ってしまったあたしは、思わず小狐丸様の頬を・・・