第7章 初演練 *水無月*
「これはこれは…。いったいどうやって…」
「ッは、そんなの簡単だぜ。陸奥守と鯰尾の二刀開眼で石切丸を抑えちまえばな」
「そうか…弱ったなぁ」
あたしを囲んでいた3振りが皆兼さんに刀を向ける
「冴姫!!」
『あっ!!はい!!』
「おっと…行かせんぞ?」
『…離してって言ってるんです!!』
「…ッ!」
あたしは、あたしの手を掴む三日月宗近の手を刀で切りつける。それでようやくあたしから手を離した
あたしは、兼さんの方へ走る
あたしの身体を受け止めてくれた兼さん
『か…兼さん、あたし…』
「すまない、お前を危ない目に合わせた。…もう、大丈夫だ」
『…いいえ、あたしこそ』
兼さんがニコッとあたしに笑いかける
その顔がすっごく優しくて、まるで・・・
「何やら、こちらが不利になってしまったな」
「だが、主がそろそろ怒りそうだからな。さっさと片付けちまおう」
「ふ、服がっ…!えっと、大事なところまで!あれ?…あ、お…お姉さん!すみません…僕」
大きなけがをしてしまっているけど、あたしのところまで走ってきた。その身体を受け止めてギュッとすると五虎君は凛々しい顔をした
「今度こそ、僕がお守りします!!」
「よし、五虎退!!一気に片付けるぞ!!」
「はい!」
兼さんと五虎君がそういうと、2人は鶴丸国永と江雪左文字をどんどん蹴散らしていく。
「ハハハ、ここまで追いつめられるとはな…」
「そりゃ、俺達だってあそこで目ぇ光らせてるからな。うちの主がよ」
と、主たちが見ている方をちらりと見る
相手の審神者よりもおっそろしい目つきで睨んでいる凛華がいた
「だから、勝たせてもらう!!」
「はは、やってみよ!!」
そこまで!!
と、時間が来てしまいそこで勝負が終わった