第3章 保健医×にのみや先生
『えへへ。なんともなくないよ?ほんとーにお腹痛かったの!』
「でも食欲あるんでしょ?だったら教室で皆と…」
『いいじゃん!教室で食べたってここで食べたって一緒でしょー。はい、せんせーの分もつくってきたから、お弁当♥』
「…俺本当は受け取れねえのよ?こういうの」
なーんて言いながら、いつも受け取ってくれる。
先生と一緒に食べるお弁当。
私にとっては、先生とのランチデート。
ハンバーグも、オムライスも、先生の好きなものばっかりのお弁当をつくってきて。
それを食べる先生の顔を見るのが好き。
『だけどいつも食べてくれるでしょ?』
「まあ、お昼代の節約になりますから」
『先生の節約家なところもすきだよ♥』
「ケチだって言ってます?」
『そういうひねくれたとこもすき♥』
「…悪口だろ!」
やいやい言いながら二人で過ごすお昼。
保健室には他に誰もいなくって、あったかい陽の光が差し込んでいる。