第3章 保健医×にのみや先生
『ねーせんせー。まーだー?はやくお昼食べよーよー』
「…まーだ」
『えー。お腹すいたもーん。せんせ、はーやーく』
「お腹痛いんじゃなかったんですか?」
呆れたように笑いながら、先生はカーテンを開けて、私が寝転ぶベッドの前に歩いてくる。
全くあなたって人は…
なんて、半笑いで呟く二宮先生は、うちの学校の保健室の先生。
男の先生は珍しいし、会う前は私も抵抗があったけど。
クラスの女子が騒ぐのもわかる、綺麗な顔で、性格もなんか、どうしようもなく女心をくすぐるというか…。
とにかく私は、二宮先生が大好きで。
「大体ね、もう今日で三日連続だよ?なんともないなら授業出なさいって」
ここのところ毎日のように保健室に通ってる。
勿論、二宮先生に会いたくて。