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dear my teacher..
第1章 数学教師×さくらい先生.
…悔しい。
思わせぶりな言葉で、私をからかう櫻井先生。
ずるい。
クールな顔で、自分はちっとも、心動いてなんかない癖に。
始まり、なんて言われたら、期待しちゃうじゃん。
『…別に、私は…』
気付かれてる。
見抜かれてる。
私がいま凄く、ドキドキしてることも。
櫻井先生のこと、気になり始めてるってことも。
『からかわないで下さい』
からかわれてても、いい。
嫌じゃない、全然。
そう思ってることさえも、先生には全部、きっと見抜かれてる。
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