第3章 初めて逢って
**「お邪魔します。」
坂本「よし、じゃぁ作るか」
そう言って満面の笑みを浮かべる坂本の横に並び**も笑顔でエプロンをつけた。
坂本に丁寧に教わりながら、二人で料理をしていく。
今日は三宅さんとお逢いすることになっている。
三宅さんがくるまえに、おいしい料理を沢山作っておこうと、**は張り切っていた。
ピンポーン
坂本「あ、きっと健だよ、♪でてくれる?」
そう笑顔で言われて、♪も笑顔で玄関に向かった。
玄関口で二人の声がする。その時坂本は、♪と三宅の分のコンソメスープにだけ、何かを混ぜた。
三宅「これうめー!んで?二人は付き合ってどのくらいなの?」
坂本「まだそんなに経ってないよ。なかなかOK貰えなかったから。それに♪は健のファンだしな(笑)」
坂本の口から飛び出した言葉に**は思わずスープを噴き出しそうになった。
**「ちょっ、坂本さんっ!!」
**は顔を真っ赤にして、坂本をペシペシと叩いている。それを見て坂本は笑っていた。
その時からなんとなく、三宅の体に異変が起きていた。
三宅「ん・・・坂本くん、これアルコールとか入ってないよね?なんか暑くなってきたんだけど・・・香辛料?」
**「そう言えばなんか・・・私も少し火照ってきました・・・。」
坂本が少し意味深な笑顔を迎える。
坂本「健、ちょっと・・・。」
そう言って三宅をキッチンに連れて行き何かコソコソと話している。