第2章 3回目のデート
佳菜江「あっれぇ~?**ちゃぁぁん♪もしかして今日デートぉ??(笑)」
わざとらしく佳菜江が聞いてくる。
**「だから、デートじゃないってば。まだ、友達だし・・・」
佳菜江「今回で何回目だっけ?」
**「3回目」
佳菜江「そろそろじゃない?(笑)」
**「何が?」
その後耳元で佳菜江が囁いた言葉に私は急に顔が火照ってきて逃げるように待ち合わせ場所まで急いだ。
少し大きめの黒い車が私の真横に着けてハザードランプをたいて停まった。
坂本「ごめん!待った??」
**「いえ、さっききたところです!」
坂本「じゃぁ、乗って!」
**「お邪魔します。」
ペコっと頭を下げて彼女が助手席に座った。
今までのデートは現地集合だったから、こんな近い距離になるのはあの日抱きしめた時以来。でも俺はもう心を決めていた。
坂本「あのさぁ、来週の土曜の夜って何か予定ある?」
**「来週ですか?えっとー・・・」
**が手帳を広げて確認する。
**「何もないです!次の日もお休みだから、大丈夫。何かあるんですか?」
坂本「うん、そろそろ健に紹介しようかなって思って。」
**「・・・え!?で、でも、それは、坂本さんと付き合ってからじゃ・・・」
坂本「うん、だから今、俺んち向かってる。」
**「え!?」
坂本「落ち着くところ行こうって言ったでしょ。」
隣の坂本さんはいつになく真剣な眼差しだった。