第28章 子達の来訪
ケイト「…うんっ;
ごめん…まだ…時間、かかっちゃう;」
フィン「なにも悪いことをしているわけじゃないだろう?
安心してくれ。
こっちは、時間がかかるのを百も承知で言っているんだ。
10年もされてきた習慣が、たった5年と数か月で消えるわけがないだろう?」
ケイト「……でも」
フィン「大丈夫だ」
ケイト「!」
フィン「その違いも、君の類稀な戦闘力も、育った環境故だと皆も知っている。
焦る必要はないんだ。ただ…自分を蔑ろにする癖だけは、なしにして欲しいというのが本音かな。
僕にとって君は…自分以上に、大切な存在だからね^^//」くす
ケイト「…っ;」ぶわっ!←涙腺が崩壊した
フィン「だから気負う必要もない。過去を引き合いに出す必要もない。
どうしても辛いのなら、わざわざ口に出さなくてもいい(なで)
…わかろうとしなくてもいい。ただ、覚えておいてくれ。
僕が、君を大切に想っているということだけは」微笑
ケイト「…うん;;」頷&ぼろぼろ
ティオナ「ちょっとフィン!;何で私達省いてるわけ!?;
私だって大切に想ってるんだからね!?;」
フィン「はははっ。済まない^^;
でも、自分の口で言わないと説得力がないだろう?」
ティオナ「そりゃそうだけどさー;」
アイズ「ケイト…私は、ケイトのことが好きだから。大切にしたいと想ってる。
ケイトは…違うの?」
ケイト「違わない…私も、同じ…」
アイズ「なら…
ケイト「でも!」
アイズ「!」
ケイト「…それでも…私は……(ぎりっ)
それまでのあれは何だったんだって…
怒りのままに、誰かを、人を、傷付けたくないんだっ」俯
リヴェリア「あちらが立てばこちらが立たずか。難儀なものだな」嘆息&腕組
ガレス「ふむ…感情を強く持てば怒りに押し潰される。
過去は過去と割り切ればいいんじゃが…
どうしても似た場面になればフラッシュバックで当時の恐怖が呼び起こされる、というわけか」顎髭を触りつつ考え込む
ロキ「そりゃ1年かかるわ;心の傷はごっつぅ治りにくいからな;」
それから後に話し合った結果、少しずつ整理を付けていこうという方針になった。
心・技・体の内、技と体は僕達を遥かに凌駕していたわけだが…心が問題だった。
傷があまりに深く、麻痺した状態でなければ生きてこれなかった。