第24章 *衝突
~ヴェルフィン(ケイトの育ての父親)について~
帰ってきてすぐ、野菜を台所の空間収納庫に入れる前に僕へケイトは詰め寄ってきた。
ケイト「って言うか何でヴェルフィンさんというかお父さんのこと知ってたのに言わなかったの!?
結構古い知り合いだったってヘファイストス様から聞いたよ!?」ぷんぷん
フィン「あー…それについては気付いてはいたんだが
ケイト「なら何で教えてくれなかったの?」じとー←眉間に皺よってる
フィン「…それは昔の君なら気兼ねすると思ったからだよ。
ただでさえ記憶喪失に陥るほどひどい状態だ。
これ以上精神的に追い詰める可能性の高い情報を与える訳にはいかないと判断した。
確かに僕達ロキ・ファミリアとヘファイストス・ファミリアは協力関係にある。
でもそれを暴露すれば、自分のせいで死んでしまったと尚更に自分を責めるだろうとも懸念してのことだ。
ことさら、懇意にしていたとすれば余計に思い悩むだろう?」
ケイト「懇意…
(懇意って確か親しく?え?付き合っていたの?
男性同士?;え?;
まさか…まさか、フィンは男色だった!!?;」さあああっ←血の気が引いていく音
テロップ『盛大な勘違い進行中』
フィン「…ケイト?;」ぞくっ←薄々嫌な予感がした人
ケイト「わなわな)ご、ごめん…
お父さんとお付き合いしていた方だとは露知らず」わなわな&真っ青
フィン「違うからね!!!?;
(何をどうしたらそんな勘違いに!?;」
ケイト「で、でも懇意という言葉は結婚や恋人という方に使用される言葉であって」がたがた
フィン「違う!;親しくしている関係だということだ。
昔に武器の調整を見てもらっていたこともある。
元々は僕と専属契約を結んだ鍛冶師で
ケイト「なんて世間は狭いんだ!!」
フィン「うん。誤解が解けたのなら何よりなのだけれど、まずは聞いてもらえないかな?^^;」
誤解を解いた後、君の精神状態を考えてのことだと納得してもらうまでさほど時間を要しなかった。
それからケイトは去っていき、後に帰ってきてからリヴェリアとレフィーヤに大切なことを教えてもらったらしい。
自分を大切にするよう変化が進んでくれれば、僕はそれだけで十分嬉しく思う。
以前に言ったように…ありたい自分になって、幸せになって欲しいからね……←116,117ページ参照