第23章 暴走
フィン「ああ。もう…本当に好きだ//大好きだ//」すりすり
ケイト「!?!?!?!///」おろおろ
フィン「すり返してはくれないんだね?//;」苦笑←どこか寂しそう
ケイト「!!//」
すりすりすりすりすり!!!
フィン「痛い!//;
済まない!からかい過ぎた!止まってくれ!;」あわあわ
ケイト「?//(かああっ)
(はっ!)って痛いの!?;大丈夫!?;」あせあせ
フィン「ああ…
済まない。反応があまりに可愛くて、ついね^^//;」
ケイト「ん。別にいいよ。
こっちとしても、そう想ってもらえることが嬉しかったし//」ぼそ
フィン「ん…//」ぽりぽり
気恥ずかしさからかフィンは顔を逸らしてそっぽを向きながら頬をかいていた。
でも、かいていない方の手で未だ腰を抱き寄せたままでいた。
フィン「その…腰は大丈夫なのかい?」
ケイト「うん!ちゃんと走れるようにまで回復した!」
フィン「そうか。ならよかった」ほっ&微笑
ケイト「あ…そういえば椿から取りにきてって言われてたんだった!」
フィン「!…ああ、そう言えば修理に出したままだったね」
ケイト「そうなんだよ。
「たとえLv.8の全力だろうが決して不壊しない完璧なものに仕上げる!!」って張り切ってたらしくって」
フィン「それについては…まあ、正直その方が有難いね^^;」
ケイト「でもなあ…不壊属性って加工するだけでも随分と手間暇かかるから、一億ヴァリスはするはずなのに…
何で無料なんだろう?;」
フィン「それこそ聞いてみないとわからないかな。本人ではないしね。
行っておいで」ぽんっ
背に手を当てて優しく後押しするフィンに、私は微笑んで頷いた。
でも…どこか寂しそうに見えたので
ちゅっ
フィン「!!?///」ぼんっ!
ケイト「いってきます!^^//」ぺろり
唇を奪った後、そう言ってからさらに唇を舐めて…テレポートでヘファイストス・ファミリアまで飛んでいった。
フィン「…不意打ちだ/////」耳まで真っ赤っ赤
執務室に一人残されたフィンが俯きながら零した呟きは、誰もいない部屋の中で消えていった。
廊下で薄く開いた扉を通してそれを小耳に挟んでにやつくロキを尻目に。