第19章 宴
ベート『ケイト…てめえは、糞野郎と最後まで戦い抜いた。
最後の最後まで!傷付けねえ、傷付ける言葉を吐きかけねえ在り方を!馬鹿みてえに貫いたんだろうが!!
血反吐吐こうが最後のその時まで貫いた。
お前の…勝ちだ。
あいつらは雑魚で居続けた。てめえは…(ぎりっ)
どれだけ踏まれても、優しさごと踏みにじられても、死に物狂いで貫いてきただろうが。
何度でも立って証明してみせただろうが!!
今ここで…自分を殺そうとしてんじゃねえよ!
てめえでてめえに止めさしてんじゃねえ!!』
ケイト「…;」
ロキ『ケイトー、うちからは一言だけ言わせてもらうわ。
『世界は広い。皆違って当たり前や。
せやからな…お前まで、お前を殺そうとするな』
以上や』
ケイト「ねえ…私って…居ても、いいのかな?
ここに居ても…本当に、いいのかな?
わかんないよ…私にはっ;;」ぼろぼろ
ラウル『何言ってんすか!!
居ていいに決まってるでしょう!?』
アキ『既に一員なんだし、もはや欠けたらいけない存在よ。
あんな仕事の山すぐに片しといて』
リーネ『私は…私は、あなたに居て欲しいです!』
『生きましょうよ、一緒に!』
ティオネ『水臭いのよ、あんたは一々!!』
口々に即座に返ってくる言葉に…ケイトは再び涙した。
ケイト「…ありがと」ぼそ
震えながら、嗚咽を零しながら、ケイトは言い放った。
それが、周囲に対するケイトの答えだ。
「生きるよ」と答え、涙を流すケイトに寄り添っていた。
通信機が切れた後になって、僕はケイトへ言い放った。
フィン「…やっぱり君は、僕の両親に似てるよ。
自分を卑下するくせに…周囲にへりくだって、思い遣る所なんて特にね。
当時の僕は、幼かった。浅慮で未熟…浅はかだった。
表面だけ見て、唾棄してしまった」
そうして、今度こそは伝えきった。
前に伝えたメリサは今も生きていることも含めて。