第100章 未来(さき)へ
嗚咽を上げ、しゃっくりを上げ、咽び泣きじゃくる恵土を
抱き締めたのは…風間だった
恵土「そう…や?」
蒼也『俺は…
あの幸せだった時間があることを悔いたことはありません
たとえどう転んだとしても、です
だから……悔やまないで下さい
死んで欲しくなかったのだとしても
あの時間を、否定しないで下さい
あなたの心に、弱さに…負けないで下さい
これまで…兄と一緒に戦って乗り越えてきた弱さに、打ち負けないで下さい
約束、できますか?』
恵土「……っ
するっ(頷く)
うん…する、よ(ぐしぐし)←両手で涙を拭う
ありがとう…ごめんね
弱音ばっかり吐いて
蒼也『吐くのは構いません
吐きたくなる時は誰しもあります
問題なのは…そこからどう立ち上がるかです』
恵土「………うん」こっくり
蒼也『あなたならできるはずです
恵土「うん」
蒼也『これまで人を鼓舞して立ち上がらせてきたのは…あなたでしょう?
恵土「ハハッ、そう思ってくれてたんだ」苦笑涙目
蒼也『少なくとも俺はそうです
兄も…その一人でした
兄は…あなたを好いていました
人としても、異性としても…その在り方そのものに
ふっ
本当に…兄弟揃って似てしまったようで』苦笑
恵土「ぐすっ、うん…
ポストと格闘するとこ、二人揃ってそっくりだったもんね^^
酔いどれ兄弟
蒼也『言わないでもらえませんか?』じと目
菊地原『ほんと一言余計なんだから』じと目
恵土「済みません;」
蒼也『兎も角…俺は、兄の決断を誇りに思っています
俺でも同じことをしています
なので…そんなに自分を責めないで下さい
在りし過去に縛られるのは勝手ですが、あったかもしれない先の時間まで想像して、あった幸せまで否定しないで下さい
俺は…そうされることに怒っています
恵土「ごめんなさい;
蒼也『口ではなんとでも言えます
本当にそう思っているのなら…
二度と、こんな……あなたを、あなたに救われた俺達を、否定しないで下さい
たとえ死んだとしても…それはあなたのせいじゃない
そこを履き違えないで下さい』
恵土「……うん^^
蒼也『俺が言いたいのはそれだけです』ふいっ
ちゅっ←恵土が蒼也の頬にキス
『!!!!?
蒼也『!!//』瞠目
恵土「不快な思いさせた詫びとお礼」ぐすっ
蒼也『今後は控えて下さい//
恵土「はい;」
