第100章 未来(さき)へ
別れ際に恵土は有吾に真っ直ぐ向いて伝えた
恵土『戦乱の世を、終わらせてみせる
たとえ何年掛かっても(真剣)
それが…私の出来ることで
私の『生きる道』だから』微笑
有吾『……(唖然)
…そうか(ふっ)
←瞑目
あんま無理すんなよ?←両目を手で覆う
俺もあんまり人のこと言えねえがな
恵土『うん!
そっちも無茶しないでね?』微笑
有吾『ははっ!ぬかせえ』ぺちんっデコピン
恵土『やったなあ〜!
有吾『やったがどうしたあ?』にっ
恵土『次会う時は結婚式かな?』
有吾『おう!楽しみに待ってろ』
恵土『やった!じゃあね!』手を振る
有吾『またな』手を振る
笑って手を振り合い別れた
その日から…
戦乱で流れる血を止める目的もあり…
その誓いの証として
戦場に落ちていた血に染まった大人用の真っ赤なマントを拾って羽織り、首の後ろに紐を通して結んだ
最初は身を覆う程だったが身体に合うサイズになっていった
赤影(せきえい)——
その名の所以は…
烏丸『通り過ぎた所は血の赤しか残らないからだと聞いています』
小南『そうなの!!?』
烏丸『うそです』
小南『とりまるううううううううううう!!』憤怒
言っていいことと悪いことがあるでしょおおおおおおお!!と叫び狂いながら、烏丸の胸倉を掴んでぶんぶんぶん回していた
赤影(せきえい)——
その名の所以は…
血の流れる『赤』しか無い戦場で、誰に求められなくとも『影』から忍び寄り、争いの源(争い合う力)を悉く(ことごとく、全て)絶ち切り、全ての民を守る為に剣を振るう様から付けられ、呼ばれたものだった
赤マントは本人のトレードマークであり
赤マントを見れば逃げろとも言われるほど周知されてもいた
通り名として、ネイバーフッド側から付けられたものだった
戦えないもの、弱きものの味方であり…人を理由にする盾にする卑怯者や簒奪者は蛇蝎の如く嫌い、正しき為政者には寄り添う為…ネイバーフッドの民衆からもかなり多くに慕われている
復興が完了し、身を守れるようになるまで必ず居座り、率先して民も戦闘員も敵も守ってきた
何も求めずに守る故に…礼を受け取らず去ろうとするそれに…英雄だと敬意を向けるものはかなり多くいたそう
人型ネイバーが表立って攻めてこないのも
コストが大きく掛かるからというのも理由の念頭にあるが
