第99章 瘀血(おけつ)
恵土「いづっ!!!」震え瞑目
蒼也「………
歩けますか?」
恵土「あ、ああ
お陰様で
(びきいっ!!)
つう!!」震え
立った瞬間に痛みを発し、凄まじい脂汗と前のめりに瞑目し蹲る様子を見て…
すぐ自転車を動かし近くへ持ってきた
蒼也「乗って下さい
歩けないでしょう?」
恵土「いやでも悪いよ」
蒼也「はあっ(溜息)
いいので」ぐいっ←左腕を右手で引っ張る
恵土「いやけどお前小学生だろ?私重いよ!?」
蒼也「大丈夫です」
恵土「でも
蒼也「乗!れ!💢」
恵土「………
はい;
すみませんでした;」
大人しく荷台に乗り
蒼也の腰に腕を回す
蒼也「しっかり捕まってて下さい」
恵土「う、うん(荷台に乗るの初めてだ//」ドキドキ
ぎいっ!!
立ちこぎしてそのまま十数分だろうか…
秀次の家に着くまで、何も言わなかった
恵土「お、重くない?」
蒼也「はい」
恵土「大丈夫?」
蒼也「大丈夫です」
恵土「………また今度…アイス奢るね?」
蒼也「………飲み物でお願いします、ホットで」
恵土「うん…ありがとう^^」
荷台を跨いだまま
車輪に足が触れないように気を付けながら
しっかり腰を両腕を回し、掴み続けていた
左右に振れる身体…振動…夥しい汗…
それでも何も言わず、弱音も吐かず、こいでくれたのが嬉しかった
ずっと前を向き、一心不乱に、汗も拭わずこぎ続ける風間に
恵土は目を細め、微笑み、抱き締める力を強め、その背に身を埋め、顔を寄せた
送った後、すぐ去ってしまった
恵土「ハンカチ、洗って帰すね?」微笑
蒼也「結構です」
恵土「やっぱり足臭かった!?不清潔!?;」
蒼也「違います←頭を振る
療養することを最優先に考えて下さい」
恵土「!!」瞠目
蒼也「なので結構です
どうしても返すなら、洗わず返して下さい」
恵土「………(唖然)
(くす)
ありがとう、蒼也^^
大好き!」ぎゅうっ!
蒼也「!!
早く診てもらってから寝て下さい!」顔逸らし耳まで真っ赤
腕で恵土の身体を優しく突き放し、再び自転車へ跨った
蒼也「それでは失礼します
お大事に」
ぴゅうううううううう
そう足早に凄い勢いで自転車で去っていってしまった
恵土「ふふふっ^^
いい匂い♪」
接触していたからか汗がついた自身の上着の裾を引っ張り顔を寄せ
最後に幸せいっぱいに微笑んだ
