第99章 瘀血(おけつ)
一掃した上の死骸を持って帰ってよいか尋ねてから
林藤『いや置いてかれても困るんだけど;』
許可を貰ってから触れ
罠に収納してからの言葉だった
上は戦死した
やはりこちらのトリガーは防衛に最も優れていた
攻撃には向かない
争いを仕掛ける気はない
そう、国の方針を変えて進めていくつもりらしい
迅と一言二言話してから、去っていった
迅曰く…
いい国になるぞ☆とのこと
鬼怒田「やっと一件落着か」
根付「早くに終わって良かった」
唐沢「問い合わせもヤバい量になってたもんなあ」苦笑
忍田『いざとなれば出るつもりだったが…
必要無かったな』
林藤『ああ!
流石だ』
城戸『トリオン体を解け
もう警戒しなくてもいい』
忍田&林藤『城戸司令も&な』
すっ
城戸「…………」
実は戦闘準備進めてました
いつでも出れるよう万端だったそうです
ちょこっと昔話
恵土「蒼也の助手席乗せてもらった時なあ…
すっごく感慨深く感じたよ」
駿「へえ…そりゃまたなんで?」
恵土「えへへ^^
もう十年も前になるかな…
11歳の蒼也がさ
私を自転車の荷台に乗せてくれたんだよ」
『ええ!?』
10年前
蒼也11歳
恵土17歳
秋も過ぎて更に涼しくなってきた頃(肌寒くはない)の季節…
ネイバーと意識を共有させたトリオン兵を相手にしていた
そして…蒼也が通り掛かりかけていた
その為
恵土『うおおおお!!』
間に合わせようと、トリオンを全力で纏って弧月を振るい爆散させた
何事かと来る蒼也の姿を
上から見て、空中でトリガーをオフにした
昨年、進に目撃されて引き入れてしまった
更に蒼也までボーダーに引き込むわけには行かない!
そう判断しての行動だった
斬り飛ばしたその勢いのままで……
その結果
ぐぎいっ!!!
着地の瞬間に右足から異音がし
凄まじい痛みを発していた
恵土「づっ…あ」
右足首を両手で押さえて蹲っていた
視界に入った時
何事かと自転車を置いて駆け付けてきた
蒼也「どうしたんですか?
恵土「ひ…必殺技の練習してて?
あはははは^^;
いづっ!
少し…捻ったみたいだ」
蒼也「……見せて下さい」
恵土「え、いや…でも」
蒼也「応急処置です」
てきぱき
靴と靴下を脱がせ
腫れている患部を確認した後
ハンカチで右足首を手早く結んで固定した