第99章 瘀血(おけつ)
すっかり元気を取り戻した迅は
椅子から立ち上がり、そう叫んだ
恵土「よし!私も出るぞ!!
迅『恵土先輩は休んでて
恵土「ええー;
迅『死ぬから
恵土「ぶーぶーぶー
じゃあ強化はどうだ!?
目指せ!光速超え!!
迅『今の身体でやったら死ぬって≡≡;
お願いだから大人しくしてて
お願い』
恵土「む〜……ぅ
わかった」こっくり←渋々頷く
迅『あ…
秀次に惚れてるのはわかってるから
気にしないで?
後…名前呼び捨てでお願いしたいな
昔みたいに…ね?』ウィンク&にやり!
恵土「………
本部勤めでも呼んでいいの?;」
迅&玉狛支部『え?』
恵土「対面的に本部だから
玉狛の人達名前で呼んじゃ駄目ってことじゃないの?
小南『ちょっと!!それならなんでレイジさんはずっと名前呼びなのよ!!!?・・
私ずっと気にしてたんだからね!!!?』
恵土「え!?そうなの!?
ごめん!!;」深々お辞儀
小南『なんでよ!!?』
恵土「だってレイジはレイジって呼びたいんだもの
それ以外の呼び方やだ」
レイジ『そうか』キラン!
小南『なんか嬉しそう!』きー!!
迅『ははは≡≡;』
そんな昼頃だった
直々に、上から許しを得ました
6月9日朝…
ずっと顔面蒼白で、身体が氷のように冷たかった
どこを見ても…恵土先輩が死ぬ未来が最も多く視えた
昼に限界を迎えて…崩れ落ちた
泣きたい時は泣け
そう林藤支部長から言われるまで…
薄氷の上を、ひび割れさせながら歩いているような感覚で…
ずっと足元がピシピシいっている
不安定な足場でも、必死に手繰り寄せようとした…
大規模侵攻が8回連続で迫っているぐらい…
ヤバいものばかりで…
第二次大規模侵攻なんて目じゃないぐらい
その最悪もなんでもないみたいに感じるほどの現状に…
目眩がした
頭が痛くなった
恵土先輩が、あの時のようにキスしてくれたのは…
恐らく……俺がここまで弱ってることを感じてのものだと思う
最上さんの手が、俺の左肩の上に乗った感覚がした
お前だけじゃないぞ——
そう言われたように感じた
俺には、霊は見えない
けれど…確かに、温かい感覚を感じたんだ
ありがとう、最上さん——
そう…俺は、触れてくれた左肩の上に、俺の右手を乗せた
恵土先輩が目覚めた昼…
恵土先輩に寝ているように伝えた時だった
