第98章 天泣(てんきゅう)
その内容に…絶句するものは後を絶たなかったとか……
遊真「魂としての姿で…
俺の生身の体の方を治せたのは……それでか?」
恵土『ああ…どれだけ………
(なんだっけ?」解除し顎に手を当てる
記憶が削れ過ぎていて思い出せない
栞「乱視
恵土「乱視が進むか分からなかったけど
無事治せて良かった…
あいつ(有吾)のことだ…
あの力を見せた時から…いざという時は託そうと思ってたんだろうな
たとえいなくてもやりそうだけど^^あいつのことだから』苦笑
遊真「………そうだな」ふっ微笑
修「話が急過ぎて見えない…
えっと…神の力を使う度、見えなくなるんですか?」
栞「それが…内容にもよるみたいで^^;
今回は一人だけだったからこの程度で済んだけれど…
皆を救おうとした時は……」
恵土「………
5年と数か月前…アリステラでの戦いの時、無理やり起動して…亡命できるように奮闘したんだ
20人の内…10人が亡くなった
その内の何名かがブラックトリガーになった…
アフトクラトルで私は、ブラックトリガー10本全てに適合してたから
必死に取り戻そうとしている3つの家の内の一派の影響もあったのかもしれない
ハイレインがベルティストン家の領主になったのは…風の噂で聞いていた
ミデンの…ボーダーの同盟国は全部…滅ぼされた
矢継ぎ早に…次々に……」
5年と数か月前
どおんどおん!!
爆煙と爆風で視界の全てを包み込み
ジャミングで敵の位置もわからず感覚も奪われてゆく
レイジ「くっ!」
林藤ゆりを守る為に換装体が解かれた
当時はベイルアウトも無く蹂躙されるだけだった
そこに弾丸が迫り二人まとめて屠ろうとされた時
亡くなった仲間達を茫然自失した目で見つめていた恵土が
恵土『レイジ!!』ばっ!!
青ざめた顔で咄嗟にレイジの元へ走り、刀では間に合わず背で受け止めていた
恵土『がっ』
『トリオン供給器官破損』
ぼおんっ!
換装体が解けたのは…恵土にとっては初めてのことだった
そこに絶え間なく銃撃が降り注ぎ辛うじて防げていた
身を文字通り盾にして
レイジ「恵土!!」
恵土「せめ、て…ブラック、トリガー…に」
穴が空いた体で息絶え絶えにトリガーに手を伸ばす恵土に
レイジは咄嗟にトリガーを奪い、気絶させて遠征艇へ走っていた
ゆりと一緒になって担いで避難するしか無かった
