第97章 神無(しんむ)
削られてもいいから守りたい、全部をあげたい人達はそんなに必要としてないし
一番多くて必要なのはその真逆の嫌いな人達ばかりだし
でもそんな感情一つで消すのも忍びないし嫌だし
この仕事いやだなあ…
はあああああっ
だいっきらい
こんな役割
暴君みたいなんだもの…
ぽつりと、悲しげに呟いていた
両膝を腕で抱えながら
我が儘ばかり言う
やりたい放題に消して回る
不快に、嫌悪感を感じたものを、疎外して回るようで
その行為自体が癌や半グロ達と一緒だし
そういった癌や半グロ達と何が違うのかと…悩みは尽きることは無い
それに慣れればなってしまうのでは…と忌避感や危機感を抱いてしまって
ただこの世で生きているだけで、それがどうしても付き纏うわけで…
1兆5000億年分もの想いが、記憶と共に引き継いだことも理解している
だから…不快感や嫌悪感を抱くだけで、抱きやすいだけで、判別が利くことも知っている
だが嫌いだというだけで、その先が確定してしまうのは忍びないし、こちら側からすれば堪らなく嫌でしか無い
勝手に判別基準をそこに据えられても困る
だが最も確実で間違い無い指標だというのも事実
しかし『原初の始祖神一人の感情』如何で、結果を振り回すのも…という想いに駆られているようだ
そもそもが…主犯格の癌は自分の感情如何で全てを好きにして振り回し暴走を繰り返した成れの果てだ
そこに罪悪感も罪の意識も何も無い、ただただ自分の非を認めない塊なのだ
諸悪の根源、魂の膜を破る在り方を拡め堕落を齎して回る破綻者そのものだ
だから…その在り方と重なってしまうようで、嫌で嫌で仕方無い、堪らないらしい
が…最も確実な水準(現在の状態)なので…癌や半グロかの指標となる、基準(線引き)ともなるので……どうあっても欠かせない、『大事な判断基準(原初の始祖神の抱く感情)』となる材料とも言える
ケイト「やーや、やーや、やーや、やーや、やーや、やーや、やーや、やーや、やーや、やーや、やーや」
五体投地で手足をバタバタさせながらブーイングをしているが…
仕方無いとも言える
世界の実在化都合上にも、ケイトの気持ち的にも…
言いたくなる気持ちもわかるので好きにさせておく
感情任せに破壊して回ったり傷付けて回ったり殺して回ったりしない分、遥かに良心的だ
癌一同とは違って…
