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Unlimited【ダンまち】

第97章 神無(しんむ)





水滴を指先でなぞってみると…泣いている光景が見えた

たった一人…バレないようにと声を押し殺して
嗚咽としゃっくりを上げ、無音で必死に書き綴る光景まで

僕はそっと日記を閉じて元の場へ戻した


僕からすれば…

とても可愛らしいな
第一印象はそれだった

段々と知っていく内に
惹かれていった


とても強くて
それはとても優しいからで…
勇敢な人なんだなと

優しいから頼らない
頼らず、自分の為にも、人の為にも、頑張れる

困っていても、苦しくて辛くてどうしょうもなくても、出来る限り自分で対処しようとする
人を巻き込めば、その分好きなことを出来なくさせてしまうから…
大好きな人へ、もっと自由で…幸せでいて欲しいと願ってしまうから……

そういった気遣いが自然と出来る、優しさの塊のような人だと思った
だからこそ強く、勇敢にもなれるのだと…


とっても素敵な人だよ


そういう優しさに、全部に、惹かれた


日記を勝手に無断で見たお詫びに
僕の想いを綴ったそれを見せると

実はここの所悪夢続きで睡眠不足とのこと

そして…


ケイト「たとえ想い出は亡くなっても
大好きで堪らない想いは無くならない
寧ろ増していく一方だ


だから…大丈夫だよ

ありがとう^^」


自分に言い聞かせるように
また、笑っている


安心させたいから
自分も、人も…大好きに想ってくれている人達も…
何ものにも替え難い、大事な人達だから…

その心が…大事なことだと思う


どんな人であっても消えて欲しくない、死んで欲しくない、想念

その塊だと聞いて、腑に落ちた


そしてそれが…
人を殺しても、背負わずなんとも思わず繰り返せる人達の助長を生むこともある

そういった人々を、先んじて篩分けしているのだと

その為にこの世に生まれてきて
そういった問題児達も全て生まれさせて
どういった行為で返すかを、きちんと罪として刻む必要があるのだと


思い遣りに、思い遣りで返す存在か…
はたまた、逆か…

己が価値を示す、試験場なのだと……


だが……
ケイト本人は、自分に対しての振る舞い一つで定められるのが嫌で仕方無い

でも…やらなければ、他の人達が泣く羽目になる

泥仕事なのでしんどい一方なのは変わらないのが実情で…
でも他の人達に吐き出す訳にはいかなくて…

ずっと削られるし


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