第17章 雨
ロキ「…気まぐれやないかああああ!!;」
フレイヤ「失礼ね(憮然&溜息)
初恋に落ちた、と言って欲しいわ^^//」ふふっ
フィン「…神フレイヤ、同盟の理由はわかった。
こちらとしても人手は多い方が助かる。
だが、彼女をやる理由にはならない」
フレイヤ「ええ。
そもそもケイトには魅了も効かないもの(嘆息)
たとえ力尽くで奪った所で、きっと本人は納得しないでしょう?
力尽くでは意味がないのよ。見ただけでこんなに心を打たれたのは…長い時の中で初めてなのだから//」恍惚笑み
フィン「……(どうやら本気のようだね;(溜息))
寝取るのだけはやめてもらえると助かる」苦笑
フレイヤ「ええ。手出しはしない約束だもの。
ただ傍にいて、彼女の温もりを感じていたいだけよ」そっ&なでなで
そう言いながらケイトへ歩み寄り、そっと頬に右手を当てた後にそのまま頭頂部へ持っていき、頭を優しく撫でた。
…それを見ていたアイズはどこか寂しそうで、ついていきたいと言い出しそうな表情をしていた。
他もまた同じで、ティオナに至ってはまた涙ぐんでいた。
フレイヤ「じゃあ。行きましょうか」
アミッド「あ、あの…絶対安静なので」
フレイヤ「わかっているわ。
あくまで丁重にね(ぐっ)←車椅子の後ろについてハンドルを握る
ああ。
ケイトの夫のあなたも晩には二人きりにしてあげるから、寝る時は来てあげてね?」
フィン「お心遣い、感謝するよ」
フレイヤ「そう?
夫婦なのだからどんな都合であれ、晩は共に寝るべきよ。
第一、ケイトが寂しそうな顔をしているもの」ちらっ
ケイト「瞠目)!//」どきっ!
フレイヤ「ふふっ^^//(くすくす)
相変わらずわかりやすくって可愛いわね//」にこにこ&なでなで
ロキ「…ケイトのこと、頼むで?」
フレイヤ「ええ。任せておいて」微笑
そうして、神フレイヤはケイトを連れて行った。
「寝に行く時、一緒に行ってもいい?//」とアイズやティオナが聞いてきたが
「あくまで夫婦である僕でなければ無理だろう。帰ってきた後で一緒に寝てくれると助かる^^;」と返した。
がっくりと項垂れていたが仕方ない。
フィン(何事も起こらなければいいのだが…)
そう、去っていく背を見えなくなるまで見守りながら、僕は一人その未来に思いを馳せた。