第97章 神無(しんむ)
神の位なら
神を殺しても、他の魂を殺してもいい
背負えるから、罰を受ける覚悟を有しているから、背負っているから
だが…
神の位でもないのに
神を殺すのも、他の魂を殺すのも、駄目だ
背負えないから、罰を受けないから、逃げるから、繰り返すから
だから神を殺してはならないという規則が出来た
神によって封じられた迷宮が暴走するから
神の力(アルカナム)を行使してはならない
神は迷宮に入ってはならない
という規則が出来た
規則にも、何事にも、理由(訳)がある
クラリッサ「その罪が意志を持ち
それに操られることになってしまうからね
だからどんなにチャンスを与えても水の泡となってしまう」
その言葉に、皆は一様に頷いていた
ムーミン「随分傍迷惑な奴だね」眉顰め
スニフ「うん」頷く
フローレン「おっかないわ」震え
ミイ「見つけたら噛み付いてやるわ!」だん!←足踏み
アリサ「どうしよう…恐いっ」真っ青
クラリッサ「怯えることは無いよ
原初の始祖神様がついていらっしゃるからね」なでなで←アリサの頭を撫でる
ムーミンパパ「ふうむ、まさかそんな事があるとは
メモに書き残しておかないと
ママ、本とペンを」机に向かい出す
ムーミンママ「はいはい」さっ
スナフキン「今はケイトの治療が最優先だ」
ケイト「はあっ、はあっ」
息が浅く、熱も出していた
咄嗟に後ろにいたスナフキンとムーミンを庇い
右脇腹、肝臓と腎臓の間をすり抜けるように貫通
太い血管は破れなかったものの、弾が通った傷跡を介し呪毒を全身に拡げ魂を攻撃する為に頭へ集中、凄まじい頭痛と、それに伴い熱を出していた
ムーミン「そう言えば撃たれた後、すぐに追い掛けていたけれど…
どうなったの?」
スナフキン「闇に溶けて消えていった
黒い粒になって大気にさあああって拡がって」
クラリッサ「恐らく、ケイトの身体の中の呪毒そのものと化したのだろうね
植え付けさえすれば、そこを起点に拡がれるから
ま、安心おし
その時の為の備えぐらいは賜っている
丸ごと全部消したよ」にやり
ムーミン「ほっ、よかったあ」
スナフキン「問題は…ここからどう出てくるかだ」顎に手を当てて考え込む
ムーミン「スティンキーなんて目じゃないもんね
厄介さで言ったら」
クラリッサ「本当に悪い人ほど善に見せ掛けて近寄ってくるものだよ」
