第97章 神無(しんむ)
Lv.∞
それを、Unlimitedレベルと呼ばれることとなった
ケイトの最初の二つ名…アンリミテッドと準えて——
天狗の羽根と弁天の羽衣の姿のケイトを背景に添えて…
5812ページ参照
だから言ったでしょう——?と恍惚に笑うフレイヤの言葉に…頷く他無かった
寝た切りであったことで、少々不自由を強いることにはなるが
目覚めた報せは祭りを起こし、休日にしてしまう程の大事(おおごと)となった
宴を呼び、ニャンニャン祭りだ〜!!と叫ぶ冒険者をジョッキごと薙ぎ倒し、祭日、祝日となった
2月22日という日付は、猫の日なのだが…
なんという名にするかで悩んでいた所…
ケイト「ファミリアの日
で、どう?
私を起こしてくれた歌(詩)の名前がそれなら…って思ったんだけど」
フィン「ふっ
いいね」くす微笑
満場一致で決まった
その日の晩、大いに飲んで、大いに騒いで
大いに———酒をぶっ掛け合った
幼児が寝る中、なおも続く、日付が変わってもなお続いたそれに…皆で笑い合った
皆で肩を組んで、手を取り合って…これまでに無い大笑いをして……
そして——
ケイト「頭が痛い…」ズキンズキン
フィン「ケイト…これが二日酔いだ
しっかり覚えておくように」ズキンズキン
皆が皆揃って二日酔いになり潰れてしまった
それから…
慟哭を少しでも減らす為に
亡くなった人達との想い出を忘れず思い返せるように
忘れても見返せるように
記録したものを見せたのだが…
その瞬間にバタリと倒れ、認識出来ないようになっていた
想い出を新たに作ってゆくことは出来るが
逆に対価として渡した記憶や想い出は二度と取り戻せない
その意味をまざまざと見せ付けられた
その深刻さの意味を…履き違えていたことに、眉間に皺を寄せて俯いた
あの世で会えば、また想い出を作っていける
そうケイトは言うが…
そんな軽い気持ちでも想いでも無いことは明白
沈んだ心が、語っていた…
やっぱり死なないと……
大事な人を、時を、想いを…亡くさない内に——と
だからこそあそこまで死を熱望していたのだと理解した
初代を守る為だけじゃない、お母さんに会いたいだけじゃない…自分で自分を亡くさない内に——大事な人達を何故大事に想うかも忘れ、亡くしたくないから———