第97章 神無(しんむ)
ファミリア——そう名付けられた曲は、後世に渡るまで遺され、紡がれてゆくこととなる
それらの悔恨は慟哭となりて、果て無き凄惨さを齎す
遥かなる凄惨さを醸し出し続ける慟哭となって響き続け、後世に渡るまで遺り続けてゆく
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どんな痛みなのか
どれほどの深刻な損害(ダメージ)を与えるのか
どういった障害を齎し生活に支障を来たしているのか
それらへの理解を深める為に、体験アプリというものを与え
神国民だけで無く、世界全土へ理解を促し、今回のことへ至った経緯を伝え
そして…目を覚まさせなければ実在化は終わりを告げ、そのことも踏まえて詩を共に奏でようと切り出し、協力を取り付けた
これまで実在化に殉じてきた行いに報いよう、という話(内容)だった
しかし…その想いを一つにするには、困難が付き物と認識していたのだが……なんと二つ返事で受け入れられ、そのままあれよあれよという間に完成し、作曲作詞と流れるがままに身に付き、今回の初合わせでうまく噛み合い、そのまま身を任せて全てを出し尽くしたというのが事の顛末だ
原初の神々界まで一緒になってくれていた
ずっと応援してくれていたのは肌で感じていて…
その強さを痛感せざるを得なかった
初代『本気で想い、願う心が無ければここまでうまくはいかなかった
貴方達が自分の意志で、心から望んで動いてくれたから…ここまで上手くいったのよ
神の力なんかじゃない
強制なんかじゃない
その想う心こそが、奇跡を手繰り寄せて、起こしてみせたのよ
奇跡も、心も…目もね』くす(ウィンク)
にっこり
そう微笑み掛ける初代に、満面の笑みで頷いた
なんにせよ良かった!
と、ケイトをガレスが肩車をし
本当に心配したんだから!
とティオナが持ち上げ
そのまま胴上げされた
目を白黒しながらもされるがままに
皆からの万歳三唱と胴上げを同時に受け
咄嗟に合わせて万歳三唱し続けてくれていた——
しかし…慟哭は続く
大事な人…それも、亡くした人との想い出は
これから作ってゆくこと等、死なない限り出来はしないのだから…
失いたくない、大事にされてきた想い出が溶けては消えてゆき
失いたい、大事にされなかった思い出ばかりが傷跡を残し決して癒えない痛みを残し去ってゆく
それが削りだから
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