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Unlimited【ダンまち】

第97章 神無(しんむ)





僕等は道具だった——


本来の世界線、原作では
僕等は、主犯格の癌(ベル・クラネル)一人に都合の良いように作り替えられていた

原初の始祖神の次世代ケイト5歳、分身たる精霊王グランをあの日(ナビィを喪った日)に死なせてまで…

一人の神、主犯格の癌の手先に造られ歪められたその世界は…地獄なんて目では無い阿鼻叫喚そのものだった


客観視も俯瞰も出来ないようにされ
彼一人の為だけに突き動かされ、感情も考えも心も抱かない
どれだけ尽くしても尽くされない、報いない、大事にされない
それらの仕打ちに怒らない、哀しまない、怨まない、辟易しない、距離も置かない
主犯格の癌を強くする為の、心も持たない、感情も抱かない、都合の良い道具、操り人形にさせられた

尽くしてくれた人々を大事にするよりも、憧れの人に追い付きたい、強くなりたい
そんな主犯格の癌に、やりたいことのみに専念させるよう徹底されて…

やりたいことにお返しも組み込めない不義理な仕打ちに、品位も礼儀も欠片も持ち合わせていないガキ一人に振り回され続けていた
死よりも酷い(むごい)仕打ちを受け続けていた

それでも笑って受け入れる
そんな矛盾しか無い光景に…反吐が出た、心底吐き気が溢れた


僕等は心を持たない人形ではない

そう無理やり変えさせられていた
その神からの強制、呪縛から解けるように
各々の自由に、在りたいように在れるように…

そう変えてくれたのが…彼女だった……


全てに自由と時間を与える、それこそが実在化だと——その為に、自らの全てを削ってでも叶えようと…満面の笑みで、全てを差し出して



その感謝の詩を奏でよう



——僕等の、世界のアルファリズムを



「なんだなんだ?」
「号外だってよ」

『世界全土で歌を?』
掲示板に張り出された文言に釘付けになっていた


リヴェリア「しかし…
よく考えたものだな…こんな文言を」
ぷしゅー…
ロキがボッコボコにされリヴェリアの背後でぶっ倒れている

フィン「事実だろう?
こちらの世界では原初の始祖神が『直々に!』
初代ウレイオスが守ってくれた『お蔭で!』
ケイトが無事で、なおかつ僕等も俯瞰して、ただの自分勝手な我が儘なガキと処理出来ていたし距離も置けていた
一部を除いてね…?」
アイズ「ごめんなさい;」しゅんっ

もう過ぎたことだ、と返した


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