第95章 神(しん)
いい顔さえしてれば、勝手に自分の罪を背負ってくれる
自分が支払うべきことを支払ってくれる
自ら率先して犠牲になってまで、自分を助けてくれる
いつだって自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分自分
ずうううううううううううううううううっと
自分しか何も無い
そんな本性に…
騙されてゆく人々に…
怨みが、怒りが、憎悪が、止まらず、朽ち果てることも無く、積み上がってゆく
笑って犠牲にされてゆく人々の涙を見る度
散ってゆく命を見る度…
憎悪が増して仕方が無い!!」
最後の叫びと共に拳を握り締め、怒気混じりの言葉が重々しく響く
ケイト「それを悪と断じることも無く
善という認識を押し付けてくる者達も同罪だ!!
犯罪者と扱われることも無く
笑って笑って笑って…笑われる
それ以外何もされはしない!!
そのことに憤りもしない
そんな貴方達にも反吐が出るぐらい…
虫唾が走って仕方無かった
ずっとずっと嫌いだった
責められたくないだけ、好かれたいだけのクズの本質が
(1308,4847ページ参照)
それでも…想いたかった
更生すると、大事に出来ると——
(3628ページ参照)
それを笑われる度…
仇で返され、搾取しか何もしてこない本性に
何をしても責められたくないだけ、好きにしたいだけの腐り果てた本性に触れる度、怒りを禁じ得なかった
それでも…アイズが、みんなが死んで欲しくないと望んでいた
だから鍛えたし修行も付けた
死なない範囲で
死なせたいだなんて、苦しめたいだなんて、どうしても思えなかったから
たとえ——そう利用されているのだとしても
利用されているだけなのだとしても、搾取でしか返されなくても……
だから……
今までも、これからも…
永遠に…怨むよ
一生、何があっても…
どんな行為で返されても…
十年分もの不幸を齎した元凶を、仇を
笑って許すことなんて出来ない
無限に…死に果てても消え果てても、怨み続けるよ
永遠に——
絶対に——!!!」真剣睨視
幸運に恵まれていると分かった時、心底ホッとしたらしい
1171,1172ページ参照
もう私を大事に思ってくれる人達を不運に巻き込むことは無いのだなと