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Unlimited【ダンまち】

第95章 神(しん)





それに対して…
もっと言え!!!!と口々に拍手喝采しながら叫び散らす原初の神々界であった

いやまあ本当にその通りなだけに否定の余地は一切無いんだが……


歯に衣着せぬ物言いに、目を丸くする人が大勢出ていた



そもそもが…あそこまで非難することも、怒ることも、憤ることも、先ず無いから——



一か八か創世神化してみたらクズな本質はマシになるんじゃないかと提案してみた所

ケイト「絶!!!対!!!!嫌!!!!!(頭を振る)

あんなんと一体化するぐらいなら実父と一体化する!
強姦されたり酷い目にいっぱいいいいいいいいっぱい遭わされたけど
ソッチの方が断!!!!然!!!!マシ!!!!!」
ビリビリビリビリビリビリ(叫びの余波で振動が建物全体に巻き起こる)

力一杯拒否している;(微笑)
いやまあ僕も同じ気持ちだけれど…

自分のしたことの責任取った試しも無いガキと一体化なんてしたら、どんな力任せな無責任モンスターが出来上がるか火を見るより明らか過ぎて目も当てられたもんじゃない;


ケイト「あれとは水と油だ!!相容れることなんて無い!!!あって堪るか!!!!」怒号、怨みひとしお、憎悪以外何も無い
と激昂交じりに叫ばれ続けた所で止めに入った

宥めに入る中
死んでもお断りだ!!!あんなんに与(くみ)する奴は全員消えろ!!!!!とまで叫ばれる始末だった;


それも当然と今となっては思える

新たな精霊(玄武)として転生させる対価として…魂に埋め込んでもらい、自らの幸運を手放したのだから


5歳の時…主犯格の癌を守る為に、自らの魂の片割れ(半分)のナビィは命を対価とした
彼は名を呼ばず蘇らせるのは不可能な為、転生術式をナビィの側に送り辛うじて飛び込ませた
転生したはいいが今にも光となって消え掛けており、このままでは死んでしまう
必死にばっちゃん(原初の滅神の分身)の下へ運び、なんとか助けたいと伝えた

ばっちゃん「いいかい?
片割れとは文字通り自らの魂の半分だ
元は同じ魂だから、ケイトの魂の中に埋め込めば消えず回復する可能性がある
ケイト「やってくれ!
ナビィは…私が生まれてからずっと守ってきてくれたんだ!!
今度は私が守る!!その為ならなんだって耐える!!お願いだ!」涙

間髪入れずに己の魂の中に埋め込むことを選び、その対価として全ての幸運を手放した


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