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Unlimited【ダンまち】

第94章 創傷(そうしょう)





ケイト(リンク)「俺は…ただ……

少しでも、苦しむ人が、悲しむ人が
痛くて辛い想いをして泣いてる人が
少しでも減って欲しくて…

その為に必死だっただけだよ
優しいだなんて…そんなものじゃない


成し遂げることが出来たのだって
みんなが助けてくれたからだよ

英雄だと言うのなら
勇者だと言うのなら
それを助けてくれた人達が、みんなが、英雄で、勇者だよ(微笑)


助けてくれて
信じてくれて
ありがとう(みんなを真っ直ぐ見つめ、笑い掛ける)
^^(にこ)

みんなにいいように、頑張るね」微笑

『頑張るどころか全部捧げてるのに…?』遠い目
ケイト「なんだよその目!(むすっ!じと目)

あれは…その…
やらなきゃ消えるからやってただけで

ひとりでも消えて欲しくなくて必死で…気付いたら……勝手に自分のが削れてたと言うか(ぽつり)←徐々に小声になってゆく


自分に出来るお返しがそれしかないから…
もっとみんなの満足するようなものの方が
俺には良かったし…

逆に苦しませたりしてしまったし…」しゅんっ

どんどん表情と顔色が暗くなってゆく
最終的に瞑目し、肩をだらんと落としていた


ケイト「………ごめんね」悲し気に目を細める

『それでもやめないんでしょう?
ケイト「う!ん!(きっぱり!)
そこはやらないと消える人が増えちゃうから

魂の膜の強度だって落ちちゃうし、破れたらみんな消えちゃうし
そっちの方が嫌だから」
『こんにゃろお&はあっ』困り顔&腕組み嘆息

ケイト「ごめん、これだけは無理
譲れない…絶対に」真剣
その在り方は変わらぬままだった——

ブレないそれに笑うばかりか問い詰めて壁に追いやっていた
もっと自分を大事にしろと言われても
大事にしてくれたから大事にしたいの!と言って聞かなかった

ケイト「大事にしてこない人であっても…
初代が身を削って守ってきたんだからやだ

それに…勝手な個人の偏見で消されるのやだろ?
そんな思いさせたくないし
決め付けられたり消されるのは…辛い

何より…そんな勝手、正しいだなんて思えない
そんなことをして…笑えないよ」
そう言われたら…引っ込めるしかなかった

出来る範囲で大事にする
それだけは確約してもらった

錨とは揺るがぬ信念
以前言った内容(1224,2225ページ参照)とは…少し異なる見解を得ていた


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