第94章 創傷(そうしょう)
リヴェリア「問題は山積みか…」
フィン「ああ…
だが…先行きはそう暗いことばかりじゃない」微笑
リヴェリア「?何故そう言い切れる?」訝し気
フィン「………
ふっ(にこ)
私達が居る…
だろう?^^」にやり
いたずらっ子ぽく笑うそれに…
みんなは挙って笑った
リヴェリア「ふっ…
そうだな…」微笑
それに…ようやっと、微笑(破顔)した
フィン「長い戦いだったね…
9月1日から今日まで……
何日も掛かってしまった」
リヴェリア「一月半か…
かなりの時間が費やされてしまったな
だが……元気そうで何よりだ」
ケイト「うん…
みんなのお蔭だよ…
本当にありがとう^^
何回言っても足りないよ//」微笑
『そう想うのなら、自分にも感謝して大事にしてくれ』苦言
ケイト「え〜;」困り顔
『えーじゃない!』
ケイト「んんんんんん;」唇尖らせる
『めっ!!』
『ぷっ
はっはっはっはっはっはっはっはっ!!!^^』
今は笑おう
祝杯をあげよう…
みんなで、一緒に……
今日という日を、迎えられたことを――
10月12日――その日が、遠い先を照らす日として、祝日として名を与えられた――落命(身投げ)と蘇生(蘇り)が叶った日…照陽(しょうよう)と―――命と自我と記憶が二度と損なわれなくなった日として
テロップ『水平線 Back numberがedとして流れる』
酒のジョッキを手に、赤ら顔でぶつけ合わせる
爆太郎(神馬)もドンも…神獣達も皆が皆集い…
そして――産声を上げるかのように、一際でかい声を掲げながら上げた
ケイト『みんな大好きだああああああああ!!!!!^^///』
乾杯の音頭がまさかの言葉に
『あっはっはっはっはっはっはっはっはっ!!!^^』
再び笑みが溢れた
ガレス『お前らしいわ!^^』
ラーニェ『殺されたのにそれか』呆れ顔
アイズ『もう少し怒っていいと思う』むすーっ
アーニャ『まったくニャ!!』ふんすっ!!
三者三様の反応に…
皆は一様に互いを見つめ、また笑い声を上げた
変わらぬ有り様…在り方…心の姿に――
己という在り方は――揺らぐこと無く、形を変えて成長するものかもしれない
しかし…
他が他を思う限り
それを損なわぬ限り
生命の息吹は、絶えず在り続ける
変わらず、そこに――