第94章 創傷(そうしょう)
ケイト「大丈夫
そんな想いは綺麗サッパリ忘れる
感じられるのは今だけだ
心配するな^^
があんっ!!!!
ケイト「いってええええ;
フィン「痛いじゃない!!!!!」憤怒、涙目
ケイト「苦笑)
所詮…実在化させる為の道具でしか無い
電池と一緒だ
笑って使い潰されて消されて
そんでもって笑っておかわりを求められるだけの代物だ
替えなんていくらでもいる
そんなものでしか無い
こちらが消えるか
癌一同や半グロが消えるのが先か
それだけだ――」真剣
所詮道具でしかないと言った理由は…?
まさか…そんなこと!
覚えて
ケイト「………思い出した
思い出したくないことを…
散々弄ばれて、貪り食われる中でやっとね^^
どうせ消える人間だ
実在化させる為に
喜んで笑ってろよ
在って当然だって
これまでも…これからも……
在り様(ありよう)は、何も変わらない――
どれだけ苦しんでようが
契約をした時のことまで忘れて
思い出せなくされて…
夢現に生きたいだなんて願う…
馬鹿な自分を……
心底憎んだよ…(苦笑)
最初から覚えていたら…
もっと距離を取って
距離を置いて…
居なくなった後も、笑って過ごせるように…したかったのにな……(ぽとっ)←涙を流し雫が落ちる
無理だ
もう持たない
ごめんな…
心を強く持っても…
必ず限界を迎える
だからこんな事態になってるんだ
全てには意味があるんだよ←肩の上に手を置く
ちゃんと繋がってるんだ」
ばっ!!←肩に置かれた手を払う
フィン「そんなこと…認められる訳無いだろう!!!!!」
ケイト「大丈夫だ……
ごめんな…^^;
もう十分生きた
もういい」
どっくん!!
ケイト「ごふっ」
白いモヤみたいなの(ボコボコ)ってそういうこと…?
その場に跪き…
ポタポタと深紅の液体が口元から落ちてゆく
肺から壊死してゆく
まずは肺
そこから心臓へ向けて症状が進行してゆき…
徐々に機能を停止してゆき、死へ近付いてゆく
空気清浄機のように…
闇を吸い込んで不浄を浄化する
いや…
浄水に近いかもしれない
その対価として――深く消耗を強いられることになる
本人の意志等なんの関係も無い
配慮もされない
したくないという願いは、一切叶うことも無い
なんの措置も無い
なんにもなりはしない――