第94章 創傷(そうしょう)
絶え間ない痛み
癒えない傷
それらが常に身を蝕み、苦しめ続けていた
今も常に病床におり、絶えぬ痛みに身を震わせ、熱を出し、寝込んでいた
自由を与えているからこそ…
自らを殺そうとしたり、消そうとしたり、嫌ったり拒んだり害したり出来るからこそ……
存在する全ては皆…その責任を、問われていた
原初の滅神三代目(フィン達)『よく頑張りましたね』
そっ
なでなで
原初の始祖神二代目(ケイト達)『………?
なにを…がんばったんだっけ?』
ぽかん
原初の滅神三代目『………え?』
『『…………』』
原初の始祖神二代目『?』首傾げ
別の世界でも似たことが起こっていた
さくら「付きっ切りでないといけないってこと?」
おんぷ「やらないと死ぬんでしょう?
でも…これだけは勘違いしないで
必要に迫られたからやるんじゃない
私自身…とっくに一緒になる覚悟は出来てるの
たとえ…必要でなくなったとしても
私…
ケイトちゃんの側に居たいから……
私が、そうしたいからそうするの!」←胸に手を当てて叫ぶ
その後…
ケイト「半グロ…か……」天を見上げる
暗い沈んだ面持ちで、瞳で…空を見上げていた
隊長「まだ幼体だからやめて
がつん!!
ケイト「いて;」
隊長「魂に主導権渡してる?」凝視
ケイト「…………
………わからない
ただ…野放しには出来ないな…
これ以上増殖するのを手放しに放置するのは愚策だと…
癌一同の件で十二分に学んだはずだ…」ぽおっ←左目が怪しく光る
にや
………
目が笑っていない
のに…
口元だけが怪しく笑っていた
ケイト「殺す(消す)か
龍神「闇よ鎮まれい!!」ごっすん!!
ケイト「いっでええええ;」頭抱え
龍神「飲まれ過ぎじゃ戯け(たわけ);」やれやれ嘆息
ケイト「雷王…
ごめんなさい;」しゅんっ、瞑目正座
龍神「もう少し落ち着きを持たんか
確かに野放しにするのは危険じゃ
しかし……より品質を向上させるには、避けられん定めじゃ
自らの意思で判断し、自らの目で見極められるようにならねばならん
それが…生きるという道理じゃ
染まるにしろ
憂うにしろ…
容易く結論を出して罰を強いてはならん」
ケイト「……………
なら…
ずっと…笑って見てればいいのか?
龍神「機を待てと言っておるんじゃ