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Unlimited【ダンまち】

第93章 深淵(しんえん)





不浄な部分を取り除く内、機能不全へ陥った

霊体へのダメージが透過して身体を見てすぐわかるようになった
それが…例の、数多の目視出来る傷だった


光の布で全身を覆い、経皮吸収されていた分を吸い出そうと試みられた

ミイラのような見た目になる
その中でも…息絶え絶えになりながら……

左腕前腕の中間では骨が丸々見え
左手の甲の皮膚は焼け爛れ
左掌も軽度の火傷状態にあった

全身が全身…無事な部分など一つとして無かった


ケイトに何かした人達は真っ黒
……

つまり……闇の煙を出す者と分かりやすくする為に、マーキング(一目見て分かる染色)していた


そして…
その人達は全員
謝罪することは、決して叶わない

ケイト「いや!!
絶っ!!対っ!!いや!!!!!!」

当時を、昔を、思い出すからこそ
徹底的に拒絶し、怯え切って震え続けていた

何をしても反抗せず、抵抗もしないからとやりたい放題
だからこそ……当然の反応であり、した人達の自業自得である


実在化の妨害しかせず
更にはより多くを貪り食い
もっともっとと求め、やりたい放題に好きにし、傷付けた

だから……救済措置は取れない、一部を除いて

相当の事情が無い限りは


強姦してきた父と同じ屋根の下で暮らし
いつ何が起こるかわからず安心も安眠も出来ず
日々限界の中で、常に普通の人のパフォーマンスを求められ
教えることもせず、何もせず、求めるだけしか何もせず、痛め付けることしかせず
更に限界へ限界へと追い込んでいった…

その咎は…
決して消えぬもので、消えることは無いし
ましてや、その当時の傷は癒えることは無い
決して許せる内容では無いし、そうあってはならない

ので……通す訳にはいかない
と、言うより…闇の煙を出している時点で、原初の神々界へは行けないし、接点も取れなくなる

まさに身から出た錆
初代『その通り!!!』


ケイト「結局の所…
距離ってどれぐらい?」

検証することになった
結果……


3m以上離れると頭が痛くなることが分かった
魂に痛みが走り、それ以上は離れられないし強制的に近付けさせられる

ケイト「好き好き好き好き好きいいいいいいいい」
頬ずりしまくった結果
一瞬で痛みも何もかも全部吹き飛んでいた


……
所で…何故、息を荒らして寄ってくるんだろうか?

神星人を見、思う


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